Eart Field クラス

Earth Field

〜シュタイナーに学ぶ〜

親子クラス『墨絵』レポート
2017.09.30
いいお天気の、まさに運動会日和の土曜日。

3組の親子と、見守り大人1名が参加し、行われました。

講師は、たやよしこさんです。
「これなぁーんだ!?」


この日は、よしこさんが抱える籠の中身を当てるゲームから始まりました。
とたんに目が輝き出す子どもたち!大人は、子どものワクワクが伝染して、自然に笑顔になっています。


見えないようにして後ろ手に小さな「なにか」を握ってみると

「つるつるしてる!」「つめたいかんじ!」「ちょっととがってる」

と、自分から言葉を発していく子どもたち。

その「なにか」のお家を背中にあててもらったり(イテテ・・・!)ヒントを教えてもらっても、惜しいところで分からない。
いっせーのーーで!で手を開くと・・・


「くりだーーーー!」


さあ籠から次々に出てくる、栗、栗、栗、栗。


手の上に限界までのせた栗の数を数えてみたり、頭に乗せて歩いてみたり、栗のお家「いがいが」を触ってみたりと、めいっぱい秋の自然の贈り物を堪能します。
あれ、今回のテーマは墨絵ときいていたけれど、栗を描くのかな?

なんて思っていると、栗はいったん集められ、墨絵へ・・・。

まずは好きな筆を選ぶところから始めます。

そして新聞を敷き、硯と墨をひとつずつ。

真剣に墨をする子、遊び半分の子さまざまですが、色のつく墨色になるにはコツがいるので大人が少し手伝いました。

墨が筆からぽたりと落ちないようにと、よしこさんがゆっくりゆっくりやり方を見せると、どの子もじっとそれを見つめていました。


広げた新聞紙の、中心から四方へと筆を運び、無数の線を描きます。


「これは、なにかな?」と聞かれると、

「いがいが?」「太陽?」「ぴかぴか!」大人も子どもも答えます。
先ほどの無数の線の上から、一部を選びとって再び墨でなぞると・・・


なんと

「光」

という漢字が現れました。


これには、大人のほうが目を輝かせ、小学生は「習ったから知ってる!」、未就学の子どもは「へえーー」といった感じ。「これが、ひかり、なのか」と不思議で素敵な漢字との出会い。
次は、ぐるぐる渦巻きからの「日」



最後に、くりの形状が入り込んだ「栗」の字

自分で漢字が書ける嬉しさと誇らしさに、参加した息子は鼻の穴を膨らませて「かいたの全部、持って帰る!」と私に告げました。
よしこさんのクラスは、いつも物語とともにあります。

子どもも大人もみんなで栗を食べながら、よしこさんの語るひとつの昔話を聞き、全員がまるでおばあちゃんの家に遊びに来た子ども達のように過ごしました。

栗に始まり、栗に終わる。

季節の恵みをめいっぱい堪能した時間でした。
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これまで何度か参加してきましたが、今回は特に「五感」を使い、あそび、わらい、集中、表現、90分ほどのクラスの中にたくさんの変化や感情がありました。
「墨絵を、漢字を学ぶ」はひとつの結果であって

「五感を使い切るなかに、学びがある」ことが特長です。
そしてそれはどんなに頭で考え、画像や映像を眺めていても、ほんとうのところはわかりません。
まず、体感する。体験する。
シュタイナーの手法だから、ではないんだろうな・・・

ということを、よしこさんのシュタイナークラスを受けるたびに実感するのです。
Earth Fieldらしいクラスとは何でしょうか。
私は大人も子どもも「ひとりのひと」として学びたい。

「ひとりのひと」同士が刺激しあい、また学び合える。
大人は気乗りのしない子どもに対して

「手を出さずに待つ。でもほっとかない」という、スタンスが心地良いなぁと思いました。

しかし他の人の世界を邪魔したり、物の扱いをぞんざいにするのは「いけないよ、こうするんだよ」と毅然とした態度で手本を見せる。
統制ではないのに、最後には、不思議と全員一体となった空気が出来上がっていました。
この石川県の地で

こんなに素晴らしいクラスがあるということを、たくさんの方と分かち合いたいです。
次の活動で、お会いしましょう!

次回は10月28日(土)10時〜12時

どなたでも参加出来ます♫

著:奥圭奈子

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