手仕事の部 縫うの会 

      

歩き方を覚えたとき
こんな感覚だったのだろうか。
言葉も知らなくて、誰にも言えなかったけれど、
何度も何度も、身体の記憶、思い起こして
つまずく度に慎重になって

きっとこんな気持ちで、一歩一歩・・
わたしは歩けるようになったのだろうな。


この講座がはじまって
4回目の参加。夏の合宿の回からは
毎月、参加することが出来ました。

秋から毎月、月はじめに運針の時間を持つことが出来たこと

それは、個人的に今年のテーマだった
「心を込めて暮らそう」という想いを
確実に実行させてくれたように思います。

今回で、紐作りの生地を縫いあわせる作業は終わり。
時間内に、全員が縫い終わりました。

歩み方は、それぞれ。
歩みを思い返すように、縫い目を見る。

彩香先生が持って来てくれる本の中の一冊、
幸田文さんの随筆に
9月は、そわそわして気を付けていないとあっという間に終わってしまうことが書かれていた。夏休みが終わったと思ったら・・慌ただしい日が休むまもなく始まってしまったお母さんたちの心情にぴったりで。

10月は、「実を得た安らぎ」。
人も植物もどこかホッとしているとあり、涙・・自分の命、我が子の命、柿や栗、お米一粒一粒・・秋の光が優しいのは、やっと実をつけれた安らぎが大地を覆っているからか。

そして、11月は、参加者から「今までで1番、心が整っている。」と言う言葉が。

確かに、わたしも、今までで1番心が静かだった。
この静けさを抱いて11月を過ごそう、そう思えたのでした。

この日、彩香先生が
紹介してくれた本は、寺井美奈子著「ひとつの日本文化論」




縄文時代、村の女性たちが
新月の頃になると入っていく女屋。男性にとっても、その姿は神秘的なものだったのではないかと。
女性たちは、そこで手仕事などをしながら、生理の間を共に過ごしたそうです。そして、女屋のあった場所が、お祭りや人の集まる場所となり、八幡宮が出来たのだとか。

月に1度集まり縫いものをする女たち・・
縄文時代の女性たちも、こうして手仕事しながら
おしゃべりし、子育てや食や暮らしの話をしていたのでしょうね。

文・ヒサ

アースフィールド手仕事の会。
縫う会もひと段落。
それぞれの終わりが見えてきました。
12月の会で参加者たちは節目を迎えますが、
繰り返すことは普遍的な運針という作業。

初めてのでも、それぞれの歩みでの運針を体験していきます。

いつでもご参加ください。

次回の予定は。
12月6日。
13時からです。
詳しくはこちらからご覧ください。

https://www.facebook.com/events/2394332380608192/

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