2月19日
翻訳こんにゃく講座の前に
『手仕事の部』
「衣」を着る、縫う の講座を行いました。
普段、何気なく毎日着ている服。
その服の始まりは?
どうやって出来ている?
暮らしに欠かせない
『衣食住』の衣
着るということ、
それらが作られる過程、縫うということを学ぶ《ゼロの会》でした。
参加者は4名。最後に1名参加。
レポートは着物のプロ
奥かなこ
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手仕事の部レポ
「運針(うんしん)」に、ずっと憧れを持っています。
針仕事は祖母の、それまた上の世代にとっては当たり前の日々の営み。
そして衣服をまとうことと針仕事はひとつ続きでしたが・・・いまの日本で衣服とは、でき上がりを買うもの。
和裁士である彩香さんの0回目の講座は、この運針の動作を「徹底分解すること」から始まります。
しかし、しばらく針はお預け。
まずは体と、腕と、手と、指とを「おかげんいかがですか?」と声をかけるがごとく探っていく。
そして「おかげんよろしく」なったところで、ようやく針を、持つ。
ひと針「ちくり」の間に、なんと7つの動作があるといいます。それを彩香さんは独自に紐解いて、ていねいに、ていねいに見せてくれるのです。
布を触る、針を扱う、という作法は
まるで美しい儀式のよう。
茶道やクラシックバレエを思い浮かべるといいのかもしれません。ひとつの動きの中に、いく通りもの動作が連続していて、なめらかな流れが生まれるように。
縫う7つの動きを、真似てみます。
ただ頭でどんなに考えても、指先はぎこちなくしか動かない。むしろ頭が先に動いてるうちは全然だめなのです。
あぁ頭が、体が、指がいそがしい。
彩香さんのお手本のように、そう簡単にはいきません。
針先、針を持つ指、それを通じて、体や頭を整えて研ぎ澄ませることを教えてくれる講座。
この感覚を忘れないように、そして深めていくために、毎月定例読書会の前に「エア運針(道具なしの運針)」をすることにしました。
「衣食住」という言葉があるように、ヒトは知恵を持ち衣をまとうようになり、行動範囲が広がり、文化が生まれました。
「衣食住」を自分の手で作り出せる知恵や経験は、いまを生きていく上で大きな力になるはず。
「布を縫うこと」と「わたしの暮らし」
いつの間にか、すこし距離ができてしまったみたいね。
この手仕事のクラスを続けた先に、縫うことをもっと暮らしに溶け込ませ、針と糸と布と、そして自分の体とも仲良くなれたらと、思っています。
ていねいに、ていねいに。
今日もちくちく、エア運針。
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3月ももう半ば。
手仕事の部〜裁縫〜
では、年間通して一つの作品を仕上げる予定です。
「縫う」という作業を通して
美しい所作を身に付けてみませんか?
予定が決まり次第、お知らせ致します。










