2018年 5月 17日 手仕事の部「縫う」

講師 二木 彩香
参加:
①Wakana Tsuchikura
②Yoko Matsuki
③西村 里実
④たや 仁子
⑤安野 正紀 (Repo担当)
⑥担当:奥圭奈子
⑦会員外:1名

場所:日水花
時間:13:30から15:30

『それは立っている姿勢からはじまった』
大地にしっかりと立ち、ゆっくりと深い呼吸をする。
そしてそのまま体の重心がブレないようにできるだけ垂直に座る。
そのことが、後述する、エネルギーロスが少なく、無駄のない手の動きにつながる。
正座できない私には、ブレブレな着地しかできないが。

『手は道具、動かすのは、腰、肩から腕を使う』
座ったら、手を道具だと思い、腰からの力を肩甲骨から肩、腕、と力を伝えて道具を動かす気持ちで手を動かす。針を持つ指先は微調整に使う。
腕の力は、中指の指ぬきから針の頭を通って、針先に伝わる。
この一連の力の流れを意識して作業することにより、恐らく疲れにくい作業ができそう。
ただし、初めての私には、腕がぎこちなく動き、ただのロボットダンスのできそこないにしかならない。
『運針は瞑想』
手の動かしかたの次は、いよいよ、針と布を持ち、運針の練習である。針に糸はまだ通ってない。
布を持ち上げ、針を刺し、7拍の動作で縫って行く。その動きにとても無駄がない。
最初からそんなにうまくは行かず、針の頭が指ぬきから外れて、それを笑われながらやってると、肩がつらくなってくる。無駄な力ばかりである。
『解体したら折り紙が』
運針のあとは、着物を解体。その丁寧な縫われたる様に、一同感嘆しながらも、縫い目をほどいていく。
特に、裾の角の仕上げは、広げてみると、難しめの折り紙を折ったようになっており、こんな縫い方を、昔はだれでもやってたのかと思うと、先人の生活に尊敬してしまう。
『かすり織、そりゃ値が張るわ』
着物の生地についても、いろいろ教わる。
かすり織、横糸の部分先染めとその一本いっぽんの位置を微調整しながらの織り方を聞き、気が遠くなるような作業だなと思った。

だいたいここまでが、今回の講習内容で、今後は、解体した着物を使って、紐を縫いあげていく予定。

以下、みなさんの感想など。

『学校の姿が見えない=作りたい着物が見えない』
いま、裁縫をやっても、作りたい服、着物が見つからない。それと同じように、アースフィールドが作ろうとしている学校がどんなものか、見えないまま学校づくりを進めている。その辺りをもう少しわかってくるような話し合いを8月の合宿にしたい。

『丁寧な着物が、丁寧な仕事を教えてくれた』
着物を解体して見て、その丁寧な作り方が、丁寧な生活を思わせる。あたかも、アースフィールドの作業、一つひとつを、もっと丁寧にやりなさい、と教えられたように感じた。

以上

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